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自治体の皆さまへ

声をカタチに 声を未来に 藤井浩人市長コラム

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岐阜県美濃加茂市

■里山と〝蘇〟る
目の前に広がる緑の景色は、ずっと昔からある当たり前の風景だと思っていました。里山の〝里〟とは、田んぼに土。まさに人の生活と自然が一体となっている場所のことを意味しています。私たちの身近にある森林が、スギやヒノキが手付かずで生い茂っているという現在の様子は、戦後の植林政策が大きく影響しており、その前までは、資源としての森林は計画的に伐採、植林が行われていました。 
美濃加茂市には、縄文時代の更に前、旧石器時代から人々が暮らし続けてきた歴史がありますが、その生活を支えてきたのが里山の資源であり、里山は人々の手によって活用され続けていました。食料や木材など自然資源の供給だけでなく、人々の生活を守る水源涵養(すいげんかんよう)(自然に水がしみこむように徐々に養い育てること。森林が水資源を蓄え、育み、守っている働き)機能をはじめ、国土の保全や人を魅了する良好な景観形成、人の心を支える身近な自然との触れ合いや畏敬の念を感じられる場など、さまざまな観点から重要な役割を果たしていました。 
そんな私たちを支え続けた里山の良さを、もう一度取り戻すために、平成26年から取り組んでいる里山千年構想をもとに、地元を中心に多くの皆さんにご協力いただき、その魅力が輝きを取り戻してきました。 
昨今、都市化やデジタル化によって、私たちは人間が作り出した空間の中で人生の大半を過ごし、どこか人間らしい高い感受性や好奇心、幸福感などを実感できなくなっているように感じます。里山の本来の姿を取り戻すと同時に、私たち一人一人が本来持っている人としての豊かさを、里山を通じて取り戻すことができないか、さまざまな視点から挑戦したいと思っています。

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