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《第12回》書かれた「この地」を読む―みのかもブックマーク

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岐阜県美濃加茂市

■北川悦吏子のエッセイを読む
「ロングバケーション」「半分、青い。」など数々のヒット作を手掛けてきた脚本家・北川悦吏子さんは、太田町の出身です。その功績から、2018年には第17回坪内逍遙(つぼうちしょうよう)大賞を受賞しました。
北川さんは学生時代、市内本郷町にある加茂高校に通っていました。当時を思い返して書いた、見開き2ページのエッセイ「木漏れ日と自転車」は、次のような書き出しから始まります。
ユーミンの曲で、「卒業写真」というのがある。この曲を聞く度に、私は岐阜の美濃加茂(みのかも)のある風景を思い出す。
高校の時、私は自転車通学だった。加茂高校から家に帰るまでの間に、山の方から駆け降りてくる長い長い坂があった。
この後に続けて、友達と過ごした楽しい時間と自転車に乗りながら見る木漏れ日の美しさが書きつづられており、郷愁を誘う「卒業写真」の歌詞のように昔の自分と今の自分を思いながら、心の中にある故郷の風景を生き生きと描き出しています。
この作品は『恋愛指南書(角川書店:2004年)』の他、アンソロジー『アウトドアと文藝(げい)自転車に乗って(河出書房新社:2020年)』にも収録されています。

▽北川悦吏子(きたがわえりこ)(1961年~)
美濃加茂市太田町に生まれる。
早稲田大学卒業後、テレビドラマの企画制作の仕事を経て、1992年に連続ドラマの脚本デビュー。数々の人気ドラマの脚本を手掛ける他、映画やエッセイ、作詞の世界でも活躍し、その才能は多岐にわたる。

※「みのかもブックマーク」の連載は、今号をもって終了します

問合せ:みのかも文化の森
【電話】28-1110

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