■語り継ぐべきこと
9・28災害は私が生まれた年に起きました。生後5カ月でした。
父の実家は太田地区にあり、1階部分がほぼ水没。祖父母は屋根に逃げ、ボートで救助されて近くのビルに避難したそうです。家財や家族の思い出が詰まった写真などは泥水に埋まり、ほとんどが処分せざるを得ない状況だったと聞いています。その後、同じ場所に再建した家で幼いころから暮らしている私は、祖父母の体験談を通じて水害の恐ろしさを学んできました。
小学生の息子に先日、「昔、太田で木曽川があふれて大変な災害があったんだよ」と話すと、「知ってる、ちょうど40年前なんだよね」と答えました。息子の学校では、今も児童たちが9・28災害のことを学んでいます。子どもたちにも、台風や地震などの自然災害が起きたとき、どうしたら自分や大切な人の命を守ることができるのかしっかり考えてほしいと思います。(峻)
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