子育てする中で、子どもの思いを尊重しようとするあまり、「甘やかす」ことと「優しさ」を履き違えてしまうことがあります。それは、よく片付けの場面で見かけることがあり、例えば、こんなことがありました。
登園した2歳児のA君が自分で靴を脱いで、ずっと座っていたので、保育士は優しく声をかけ部屋で待っていました。しばらくじっとしていたA君でしたが、後から来た友達の様子を見ているうちに自分で靴を片付けることができました。
部屋に入っていくとA君は保育士に褒められ、身の回りの片付けもすることができました。
大人がA君の片付けをやってあげることは、簡単なことですが、この行動はA君にとって「甘やかすこと」になってしまいます。声をかけて待っていることは、一見冷たい態度に見えますが、A君を理解し、先を見通しての判断で、A君を思う「優しさ」なのです。
大事なことは、大人が子どもの成長を思って関わっているかどうかなのではないかと思います。子どもを思う優しさの中には見守ったり励ましたりすることも含まれ、子どもの成長に欠かせないものです。
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