■時を超えた対話
歴史と聞くと、暗記科目をイメージされるかもしれません。私も以前はそうでした。
しかし、歴史には、出来事の背景や結果を理解すること、過去の教訓を未来に生かすこと、過去を通じて自己認識をすることなど多くを与えてくれる大切な資源としての一面があります。
今回、川合元市長との対談の機会をいただきました(詳しくは次ページからの特集をご覧ください)。過去を振り返り、その時のことをどのように評価するかということは、まさに現在と過去との対話であると感じました。過去には当時の価値観や事情があり、現在には現在の価値観や事情があります。現在に生きる私たちは、過去を一方的に判断するのではなく、主体的に受け止めることで、未来への展望を描くことができます。
グローバル化や多様性など複雑な要素が絡み合っている時代だからこそ、過去を色々な視点で紐解くことができます。そんな時代を超えた対話や交流を未来のために行えたらと思います。
そして、数十年後、未来の人たちは、また新たな視点で私たちを評価することになります。この瞬間に精一杯知恵を絞り、汗をかき、勇気を持って決断する。いつか振り返った未来の人と笑顔で対話ができればと思います。
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