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自治体の皆さまへ

声をカタチに 声を未来に 藤井浩人市長コラム

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岐阜県美濃加茂市

■自分事と捉えて向き合うこと
1月30日から2月9日まで、ブラジル・インドへ視察に行かせていただきました。現在の美濃加茂市の人口の約10%が外国籍住民で、その半数近くがブラジル人です。1990年の法改正により、多くの日系人がブラジルから日本に移住しました。しかし、その歴史は1908年に日本人がブラジルへ移住したことから始まっています。
また、人口14億人を突破し、人口ボーナス真っ只中にあるインドでは、市内企業の新工場視察をはじめ、発展著しいインドの現状と今後の展望の一端を知ることができました。
インターネット社会、情報社会と呼ばれる現代の中でも、自らの目で現実を確認し、世界の動きを〝自分事と捉えて向き合うこと〟の大切さを痛感しました。そんなインドでは、映画産業も爆発的に発展しています。同世代のインド人は「私が尊敬する日本人は黒澤明(くろさわあきら)です」と教えてくれました。
その黒澤明監督が1955年に発表した、三船敏郎(みふねとしろう)主演の映画「生きものの記録」をご存じの人も多いのではないでしょうか。この映画では、三船敏郎が演じる中島(なかじま)という「準禁治産者(第三者の意向で財産などの使用の自由が制限された人)」が、ブラジル移住を計画するというストーリーとなっています。
明治時代から100年続いた「禁治産・準禁治産制度」が一新され、「成年後見制度」が制定されたのは、2000年のことです。
時代が移り変わり、65歳以上の5人に1人が認知症を発症すると推計されている昨今。誰もが向き合う可能性がある課題に対して、まだ大丈夫、関係無い話だと考えずに、〝自分事と捉えて向き合うこと〟から始めませんか。

※市長のブラジル・インド視察の様子は、本号35ページで紹介しています

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