■未来のために、過去を知る
「…合併は真に永遠の幸福と自治体の繁栄を図るものでありまして、その成果はむしろ数十年の後日を記すべきものでありますが…(中略)…市民各位の協和団結と理解ある御協力により一日も早く理想都市の建設を念願致すものであります。」
これは、1954年に発行された〝広報美濃加茂市第一号〟において、当時の渡辺栄一(わたなべえいいち)市長が市民に呼びかけたメッセージの一部です。
70年を迎えた〝後日〟、私たちは〝その成果〟をどのように受け止めているのでしょうか。当時は養蚕や酪農の中心地帯でありながら、農工商観光綜合(そうごう)の田園文化都市としての〝将来画期的な飛躍〟を確信しながら、美濃加茂市はスタートしました。そして本日まで、多くの人々の弛(たゆ)まない努力と団結、協力により、変わりゆく時代の中で、美濃加茂市は理想都市に向かって着実な飛躍を遂げてきました。
昨日から今日、どれだけ前に進んだのか。足元だけを見ていては、その進み具合も、向かう先も見失ってしまうかもしれません。しかしながら、顔を上げて、スタート地点を振り返れば、どれだけ私たちが進んできたのか。そしてこれから、どこに向かっていくのかが、自ずと見えてくるのではないでしょうか。
70周年の本年が、一歩踏み出せる節目の年となるよう、市民の皆さんと過去を振り返り、未来への躍進につながる1年にしたいと思っています。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>