■子どもたちの幸せな未来
「福祉」とは、どんな意味ですか。
皆さんは、この問いに、どのように答えますか。私は以前、うまく答えられませんでした。
福祉という言葉を聞いて、介護やバリアフリー、ボランティアなどさまざまなイメージを思い浮かべるのではないでしょうか。
「福」と「祉」、それぞれの漢字には「しあわせ」という意味があり、「福祉」という言葉には「幸福」の意味があると広辞苑には記載されています。
また、昨今は「困っている人を支える」という特定の誰かに届ける福祉ではなく、「元気な人がより元気になる」という、誰にでも届き、応援できる福祉がとても重要だと言われています。
多くの先人や市民の皆さんが数々の困難や苦しい思いを乗り越え、社会は発展を遂げてきました。そのおかげで生活は便利になり、食や物が充実した時代となりました。
しかし、そのような社会の発展と同時に、多くの課題も発生し、私たちは変化を繰り返しながら向き合ってきました。そして今年度、美濃加茂市では子どもたちや家庭と共に課題を解決するために、関係する人たちが力を結集できる「発達支援センター」を設立しました。
子どもたちを取り巻く環境が多様化する中で、教育と福祉が連携し、誰一人取り残すことなく、子どもたちが活躍できる社会を実現しなければなりません。
可能性に溢れた一人一人の子どもたちに向き合い、家庭だけでなく社会がもっと柔軟で優しくなることで、子どもたちの未来をもっと明るく照らすことができます。
みんなの幸せの実現が、福祉の意味だと思っています。
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