■母子健康手帳と予防接種記録
今回は、お子さんを持つご家庭向けの情報をお知らせします。
◆予防接種をお忘れではありませんか
春は進学や進級など、今までと環境が変わりやすい季節で、麻しんや風しんなどの感染症も、春から初夏にかけて流行しやすい傾向にあります。その一因は、気温差で自律神経のバランスが崩れやすく、環境変化によるストレスから免疫力が落ちてしまうためで、感染自体を未然に防ぎ、重症化を予防するためには、ワクチンの接種が有効です。
市では予防接種法に基づいてさまざまな予防接種を実施しており、多くの予防接種は無料(全額公費負担)で受けることができます。しかし、そのためには接種を受ける年齢や接種間隔や接種期限、接種回数を守っていただく必要があります。
なお、接種期限を過ぎてしまった予防接種の中には、自費で受けることのできるワクチンもあります。種類によって数千円から数万円までと費用はさまざまですが、お子さんが感染症にかかったり、重症化したりすることを予防することはもちろん、学校などでの集団感染を予防するためにも、ぜひ各種予防接種をご検討いただき、接種を希望する場合は、かかりつけ医や健康課へご相談ください。
◆母子健康手帳は大切に保管しましょう
子どもを妊娠したときに交付される「母子健康手帳」。皆さんはどこに保管していますか。母子健康手帳には、大切なお子さんの成長の記録とともに、過去の予防接種の情報も記録されています。
この記録は、海外への渡航や赴任をする時などに必要となるほか、大学に進学する場合や外傷を負った時などにも接種歴の情報を求められることがあります。
また、予防接種というと「乳幼児の子どもが受けるもの」というイメージがありますが、予防接種法の改定とともに学齢期以降に受ける予防接種が増えており、近年ではHPV(子宮頸(けい)がん予防ワクチン)が追加されるなど、今後も増える可能性があります。
進学や就職など、子どもが成人し、独り立ちした後に必要となる予防接種もあるため、母子健康手帳はお子さん本人に渡せるよう、大切に保管しましょう。
母子健康手帳を紛失してしまっても、接種を受けた市町村(接種をした当時に住んでいた市町村)に記録が残っている場合もあります。ただし、これらの記録は永遠に保管されるものではありませんので、紛失に気付いたら、早めに接種履歴を取り寄せておくことをお勧めします。疑問点などがありましたら、お気軽に健康課へお問い合わせください。
問合せ:健康課総務係
【電話】66-1360
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