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水紋

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岐阜県羽島市

■老樹ありがたし
広報アドバイザー(元中日新聞記者)
西尾 敏正

フジの古木があるのは幸せだ。先月、4年ぶりの竹鼻祭りに先んじ、竹鼻別院のフジを楽しんだ方は多かった。約40年にわたる樹勢回復、保護活動のおかげで花房は最長73センチに戻り、風に揺れるさまは海原の波を思わせた
樹齢約300年とされる。まぢかで見た。東西33メートル、南北15メートルの棚仕立て。一時は枯れかかったとは思えない花付き。1986年に別院のフジを守る会が結成され、車の乗り入れで硬くなった根回りの土を掘り起こし肥料を施した。初代会長の柔和な笑顔が思い浮かぶ。活動は今も続く
「ふじまつり」は、境内の茶席、ライトアップ、吹奏楽演奏、子ども能楽発表会などの催事が花を添えた。能を演じた竹鼻中の生徒は「楽しかった。またやりたい」と清々しかった。フジ花ドレッシングも開発され、フジの恩恵は絶大。老樹の生命力に、有志の奉仕が加わりフジは若芽になった。

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