毎年、夏と冬に牧田川と小畑川の水質検査と水辺の状態調査をしていますが、水辺にはゴミが散乱し、川にはヘドロが堆積している状況が続いています。水の汚染度を表す指標である化学的酸素要求量(COD)を計測するために簡易水質テストを実施したところ、コイやフナが生息できる程度の汚れであるという結果でした。
家庭からの排水口は川へと繋がっています。私たちが流している生活排水の汚れは、各家庭でのちょっとした心がけや工夫によりずいぶんと減らすことができます。
■台所
・流し台には水切りネットや三角コーナーを使用して、調理くずや食べ残しを流さないようにしましょう。
・米のとぎ汁は、栄養が豊富であるため植木や花へやると良い肥料になります。また、洗浄効果があるため食器のつけおき洗いに利用できます。そのまま流すと川のヘドロなどの原因になりますので有効に活用しましょう。
・飲み物は飲めるだけグラスに、食事は食べきれる分だけ作りましょう。
・使用した食用油は決して流さないでください。河川の汚す大きな原因となります。
・食器を洗う前に、油汚れを古布や新聞紙、野菜くずなどにより拭き取ることで、汚れを排水に流さないことだけでなく、洗剤の使用量を減らすこともできます。
■洗濯・風呂
・リンスやシャンプー、石けん、洗剤は適量を使いましょう。目分量は使いすぎのもとです。合成洗剤は微生物を死滅させ、川のヘドロの原因となります。
・風呂の残り湯は洗濯や掃除に使いましょう。
■その他
・町には「養老町美しいまちづくり条例」があります。自ら生じさせた空き缶などのごみは持ち帰るよう心がけましょう。ごみの発生を自覚し、自分の出したごみに責任を持って処理することがごみを減らし、ポイ捨てを抑制することに繋がるのではないでしょうか。
・ストーブや草刈り機などの給油時に、こぼして流出しないよう注意しましょう。
・生活と環境を考える会では、植物性天ぷら油の廃油を回収する活動を行っています。(入っていた油の容器に入れてください)
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