~文化的な建築物をリニューアル~
日本近代建築の巨匠といわれる建築家・前川國男の設計により昭和32(1957)年に建築された岡山県庁舎。築後60年を超え、耐震改修工事を施し全面リニューアル。建築当時の意匠を生かしながら、より魅力的な空間に生まれ変わりました。
○ポイント1 近代建築の巨匠・前川國男がデザイン
近代建築の三大巨匠の一人、ル・コルビュジエに師事した前川國男。県庁舎は平成28(2016)年、DOCOMOMOJapan(日本におけるモダン・ムーブメントの建築)に選定。周辺にある林原美術館(登録有形文化財)、天神山文化プラザも前川國男による設計です。
○ポイント2 震度6強の揺れを想定し耐震補強
南海トラフ巨大地震にも耐えられるよう金属製の筋交いやパネルによる補強を100カ所以上に施工。また、72時間にわたって電力供給できる非常用発電設備も新設し、災害対策拠点としての機能を強化しました。さらに、複層ガラスや外壁・屋上・床下断熱材などにより、省エネにも大きく貢献しています。
○ポイント3 新旧が調和した空間に
1階県民室の一角にギャラリーを設け、写真パネルをはじめ、建築当初と現在の模型などの展示で文化的価値を紹介。中庭も再整備し、県産石のベンチを設置。憩いの場として開放しています。また、食堂(7月中にオープン予定)はシンプルモダンな空間。建築当初からある金庫室の一部や、らせん階段も見ることができます。
問合せ:財産活用課
【電話】086-226-7236
◆見学ツアーも実施しています!
県庁舎の見学ツアーに関すること
問合せ:建築指導課
【電話】086-226-7499
<この記事についてアンケートにご協力ください。>