令和5年度の主な事業一般会計の歳出総額49億8,452万円
令和5年度の一般会計と国民健康保険特別会計など7つの特別会計の決算がまとまり、令和6年第3回町議会定例会でいずれも認定されました。
一般会計の決算額は、歳入が51億7525万円で、前年度に比べ5億8117万円、12・7%の増。歳出は49億8452万円で、前年度に比べて6億5495万円、15・1%の増となりました。全ての会計を合わせた歳入総額は72億541万円で、歳出総額は68億7306万円。差し引き3億3235万円を令和6年度へ繰り越します。
▽一般会計決算額の推移
■一般・特別会計
町の財政には、農業や福祉、地域づくり、学校や保育園の運営、衛生など基本的な行政運営のための一般会計と、国民健康保険や介護保険など一般会計と区別して予算を明確に示す特別会計があります。
特別会計は、保険料や使用料といった特別な収入があり、使用目的を明確にするため一般会計と切り離しているものです。
■一般会計 歳入
▽歳入の4割超を地方交付税に依存
地方交付税は、全国の各自治体間で格差が発生しないように、町の財政力に応じて国から交付されるもので、細かな基準や特殊事情を考慮して算定されます。交付額は22億4472万円で、前年度比0・8%の増。歳入の構成を大きく占める43・4%となりました。
令和4年度に引き続き、令和5年度も国の臨時経済対策などによる再算定分が追加で交付されたため、3年連続で高めの水準で推移しています。
▽税収入のトップは固定資産税56・5%
町税全体の調定額5億4249万円に対し、収入済額は5億2187万円。前年度に比べて12万円の増となりました。
徴収率は96・2%となり、前年度96・3%と比べて横ばいとなりました。
税収入の構成比:
・固定資産税…56・5%
・町民税…34・0%
・軽自動車税…4・5%
・たばこ税…5・0%
▽庁舎等の完成により町債発行が膨らむ
町債(町の借金)の発行額は、前年度に比べて119・2%増、4億2745万円増の7億8588万円の発行となりました。
事業債の内訳・構成比:
・臨時財政対策債…1・5%
・過疎対策事業債《庁舎等複合施設建設事業、余角畝南線落石対策事業、可燃ごみ広域処理施設整備事業、山手地区機構関連ほ場整備、久米南学の推進など》…39・0%
・公共施設等適正管理推進事業債《庁舎等複合施設建設事業》…51・0%
・緊急自然災害防止対策事業債《町道誕生寺打穴線法面対策事業》…5・3%
など。
令和5年度末における地方債元金の現在高は、37億3944万円。前年度末から4億395万円の増となりました。
■一般会計 歳出
▽一般会計歳出決算額 前年度比15・1%増
一般会計歳出決算額は、49億8452万円。前年度に比べて6億5495万円、15・1%の増となりました。
経常経費に充当した一般財源は23億8259万円で、前年度よりも1548万円の減。給与改定に伴う人件費の増、光熱水費など物件費の高騰、公債費が膨らむ中、経常経費を抑制した一方、庁舎等複合施設の主要整備の完了や供用開始に向けた移転費用、物価高騰に伴う町民への商品券発行事業など、臨時的経費は大きく膨らみました。
▽一般会計歳入・歳出の構成
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