■本と人をつなぐグループ 朗読録音グループわかくさ
皆さん“朗読録音グループわかくさ”というグループをご存じですか。このグループは視覚障害の人に向けた朗読録音図書の制作が始まりで、36年に渡り読書普及活動を行っており、団体名は市のイメージカラーに由来します。現在は9名で活動されており、井原図書館の定例行事である“おはなしひろば”(毎月第二土曜日)にて絵本の読み聞かせや紙芝居、手遊びを披露しています。そのほか、市内小学校やコロナ禍以前には放課後児童クラブ、特別支援学校、そして高齢者・障害者施設など幅広い年代を対象に読み聞かせを中心とした活動を展開しています。また、研修などにも積極的に参加することでメンバーのスキルアップにも努めています。代表を務める落合由紀子(おちあいゆきこ)さん(西江原町)は「読み聞かせを行うことで聞き手とコミュニケーションを取ることができるのは大きな魅力だと思います。作品を選ぶ際には、聞き手の年齢層や季節なども意識しながら毎回頭を悩ませますが、聞いてくれる人が喜んでくれると自分たちにとって非常に励みになります」と話します。
おはなしひろばに参加した下稲木町の親子は「時間が合うときには子どもと一緒に来させてもらっています。絵本の良さがとても伝わり、手遊びなど工夫を凝らした内容で毎回楽しませてもらっています。今後もずっと活動を続けていただきたいと思います」と笑顔で話します。
“本が好きで根気のある人”で、同グループの活動に興味のある人は、まずは見学に訪れてみてはいかがでしょうか。
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