■受け継がれ磨かれてきた高い技術を後世に継承!
伝統を引き継ぐ職人の技付加価値をつけて後世に
花野俊正(はなのとしまさ)さん(60歳)=(繊維マイスター)=
▽たゆまぬ努力
繊維産業において高い技能を有する職人が認定される繊維マイスター。認定を受け市内企業で働く花野さん。「デニム生地の生産管理を担って、織機ごとの稼働状況・進捗状況を確認し、日々点検にいそしんでいます。要望に適した独特の風合いのあるデニム生地を織るには、織機のメンテナンスは欠かせません。織機も古いので、壊れて部品を交換すると、他の部品に影響するので、辛抱強い調整が必要です。こういった地道な作業がマイスター取得につながったと思います」と語ります。
▽技術の継承と向上
受け継がれた技術を若い世代に引き継いでいきたいと語る花野さん。「この仕事を始めて35年。織機のメンテナンスのほか製織作業やロープ染色作業、外回り業務などを経験し、多くの技術や伝統を学びました。昔は教えてもらうのではなく、見て学んだ方が多かったです。これからも、受け継いだ技術や伝統を継承し、次世代には、さらなる技術の向上を目指してほしいですね。昔からある井原のデニム産業。若い人に興味を持ってもらい、地場の企業で頑張ろうという人が増えることに期待しています」
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