■子宮けいがん予防ワクチンand子宮けいがん検診
日本では、毎年約1.1万人が子宮けいがんにかかり、約2900人が亡くなっています。20代・30代の若い世代で急増するのが特徴です。
▽子宮けいがんってどんな病気?
子宮けいがんは、通常早期にはほとんど自覚症状がありませんが、進行するに従って生理に関係ない出血、悪臭を伴う茶色のおりもの、下腹部や腰の痛みなどが現れてきます。
▽子宮けいがんの原因って何?
主な原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)への感染です。HPVはとてもありふれたウイルスで、一度でも性的接触があれば男女を問わず誰でも感染する可能性があります。通常は感染しても自然に消えますが、一部は数年から十数年かけて子宮けいがんになってしまうことがあります。
▽子宮けいがんの予防方法って何?
ワクチン(一次予防)と検診(二次予防)の両輪で予防することができます。
※詳しくは本紙9ページをご覧ください。
▽HPVワクチンの接種
現在定期接種(無料)のHPVワクチン3種類のうち、2価・4価ワクチンは子宮けいがんを起こしやすい種類であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮けいがんの原因の50~70%を防ぎます。9価ワクチンはHPV16型と18型に加え、31型、33型、45型、52型、58型の感染も防ぐため、子宮けいがんの原因の80~90%を予防することができます。
年齢が若いほど免疫反応が良いので、定期接種対象の年齢で接種することが最も効果的です。希望する場合はなるべく早めに接種しましょう。
◎定期接種
対象者:
(1)小学6年生から高校1年生相当の女子
(2)平成9年度から平成19年度生まれの女子(令和7年3月までの特例措置)
ワクチン:2価ワクチン(サーバリックス(R))、4価ワクチン(ガーダシル(R))、9価ワクチン(シルガード(R))のいずれか
※接種時には、必ず事前に医療機関へ電話予約をしてください。
▽子宮けいがん検診
ワクチンでは感染を予防できない型のウイルスもあります。自覚症状がなく気づきにくい病気ですので、必ず20歳から1~2年に1回検診を受けて、がんを早期に発見し治療しましょう。
定期健診:職場または市で実施しています。
問合せ:健康医療課
【電話】62-8224
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