■受け継いだ思いを若い世代から多くの人へ届けたい!
ノーベル平和賞の発表を見守った高校生平和大使
佃和佳奈(つくだわかな)さん(17歳)=福山暁の星女子高等学校2年(西江原町)=
▽つながった強い思い
10月11日、日本原水爆被害者団体協議会にノーベル平和賞授与が決定。発表の瞬間を、広島市役所で第27代高校生平和大使として見守った佃さん。「発表を聞いた瞬間、部屋の空気が一気に熱くなり、びっくりして鳥肌が立ちましたね。今まで被爆者の方がつらい経験を語り継いでくださった活動など、人の思いの力強さを感じています。核兵器廃絶への強い思いは、時間や場所を超えてつながっていくんだと思いました。発表を通じて、核兵器廃絶への絶対的な願いが強くなりました」と真剣に語ります。
▽手を取り合って全力で活動
高校生平和大使となり、核兵器廃絶と平和な世界の実現を訴えるため、署名活動などさまざまな活動を行う佃さん。「署名は8月に、スイスの国際連合欧州本部に届け、原爆の悲惨さを訴えました。訪問した多くの国際機関では、どうやって私たちの思いを伝えられるかが不安で、工夫や練習を重ねましたが、心からの熱い思いは、相手の心に届くということを実感しました。今後、戦争や原爆に対しては心の理解をもっと深め、他の社会問題に対しても、表面的ではなく、もっと深いところまで、学びたいです」
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