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星から宇宙へ

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岡山県井原市

■惑星観察の絶好機
この秋から冬にかけて、金星、火星、木星、土星といった特徴のある惑星が見頃を迎えます。地球も含めて、惑星は太陽の周りを回っているため、見えるタイミングは常に変わりますが、今は金星が夕方の空に見られるようになり、火星も間もなく2年2カ月ごとの最接近のタイミングであることなどから、観察の好機となります。
夏の大三角やオリオン座のベテルギウスといった星座の星はどれも非常に遠くにあるため、太陽より巨大な星であっても、点にしか見えません。しかし、惑星は距離が近いため望遠鏡を覗けば、金星は満ち欠けの様子、火星は表面の模様、木星はしま模様と周囲を回る衛星、土星は環が観察できます。口径の大きな望遠鏡ほど明るく詳細な姿が見られます。
ところで、これらの惑星は肉眼でも見えます。宵の明星とも呼ばれる金星はどの星よりも輝き、火星の赤い光は星座で最も明るい星シリウスに匹敵します。木星は金星の次に明るく、やや黄色に見え、土星は一等星と同じ明るさです。
ふと見上げて目についた星は惑星かもしれません。大きな望遠鏡でもぜひ観察してください。
案内役:美星天文台技師 前野将太

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