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岡山県井原市

■歩こう、愛そういつまでも備中とと道トレイル
“備中とと道トレイル”とは、明治から昭和初期にかけ、笠岡市金浦から高梁市成羽町吹屋地区まで鮮魚を運ぶために用いられた約60kmの山道です。笠岡市、矢掛町、井原市、高梁市をほぼ一直線に結ぶルートを、魚仲仕(うおなかせ)と呼ばれる運搬役がリレー方式で40kgの魚をてんびん棒で担ぎ、夜を徹して運んでいました。しかし、車社会の到来とともに、とと道は役目を終え、森の中に埋もれてしまいました。そこで、令和2年に結成された「備中とと道トレイル推進協議会」が現地調査などによりルートの特定を行い、とと道の保存やトレイルウォークなどのPRに向けた取り組みを活発に展開していました。
そんな中“備中とと道トレイル”が日本ユネスコ協会連盟による「プロジェクト未来遺産2023」に選定され、登録証伝達式が7月に開催されました。2月には国土交通省中国地方整備局などによる「夢街道ルネサンス」にも選ばれており、いずれも地域の文化や自然の継承を目的としたもので、同協議会の活動が地域活性化に寄与するとして、高く評価されたものです。
これら2つの栄誉を受け、同協議会副会長の西田秀夫(にしだひでお)さん(美星町)は「これを機に多くの人に“備中とと道トレイル”について知っていただき、次世代を担う子どもたちにも楽しく歩いて、未来へつないでいってほしいですね」と笑顔で語ります。
皆さんも当時の人々の暮らしに思いをはせながら、備中とと道を歩いてみてはいかがでしょうか。

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