■介護をする人される人お互いが少しでも楽に!
介護のおむつ交換を楽に婦人発明家協会会長賞を受賞
佐藤逸子(さとういつこ)さん(71歳)=井原町=
▽母に寄り添い発明
(一社)婦人発明家協会が主催する“なるほど展”で、婦人発明家協会会長賞を受賞した佐藤さん。「母親は、最後の10カ月は身体機能が低下し、排尿障害からカテーテルが必要になり、足に沿ったチューブの存在やおむつ交換時に足を痛がるなどで、心を痛めていました。母親の痛みを軽減できるようにと、足を伸ばしたままおむつ交換できる“楽々おむつ交換ズボン”を製作。パジャマのズボンを簡単に開閉できるように、ボタンとファスナーでつなげるなど、カテーテルの通し穴も作りましたね」と語ります。
▽新たなチャレンジ
自分のアイデアが評価され、大変驚いた佐藤さん。「母親を見送ってからは、しばらくは何もする気が起こりませんでしたね。介護をしている時に看護師さんから“多くの人が欲しいと思うよ”と励ましをもらったことや70歳を機に、気持ちを新たにと思い、なるほど展に応募しました。介護をする人される人が少しでも“楽”になれることが評価されたのだと思います。何より、99歳まで長生きができたことと、希望していた自宅で看取ることができ、母親も喜んでくれていると思います」
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