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《特集1》平成30年7月豪雨災害倉敷市追悼式

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岡山県倉敷市

市は、災害から5年となる7月6日に、災害によりお亡くなりになられた方々を追悼するとともに、今後の復興への誓いを新たにするため、「平成30年7月豪雨災害 倉敷市追悼式」を、マービーふれあいセンターで行いました。ご遺族の皆さま、住民代表の皆さま、国・県・市の関係者など約210人が参列。開式後、お亡くなりになられた方々のお名前が読み上げられ、全員で黙とうをささげました。
伊東香織市長は、式辞として「お亡くなりになられました方々に、心より哀悼の誠をささげますとともに、最愛のご家族を亡くされましたご遺族の尽きることのない悲しみに思いを致すとき、心より哀惜の念に堪えません。謹んでお悔やみを申し上げます。そして、全ての被災されました皆さまに対して、心からお見舞い申し上げます。国の小田川合流点の付替え事業や県河川の堤防かさ上げなど治水対策の進み具合は8割を超えており、小田川堤防の強化や、有井橋・岡橋などの開通による避難道路整備など、安心につながる取り組みも進んでいます。自宅を離れ、仮の住まいでの生活を余儀なくされてきた方々も、7月5日までには全ての皆さまが住まいを再建されました。今後も、住民の皆さまに一日も早く元の生活を取り戻していただけますように、倉敷市としてお一人お一人の置かれている状況にしっかりと寄り添い、共に前に進むとともに、災害への備え、地域の防災活動、災害の記憶伝承、流域全体での治水の取り組みなどを進めてまいります。そして、災害時にとるべき避難行動などについて、地域で話し合い、適切な避難行動につながっていくよう、災害に強いまちづくりを進めて、真備の復興と今後の発展に向けて全員で取り組んでまいります」と述べました。
災害で母を亡くされた三丸幸三さんは、ご遺族代表の言葉として「母との突然の別れから、はや5年が経ちます。7月6日は、私が暮らす北九州市でも、浸水する地域が出ていました。真備の実家に一人で暮らす母のことがとても気にかかり、夜に電話をかけ、『雨は降ってないから大丈夫よ』と聞き安心していたのですが、翌朝、ニュースを見て言葉を失いました。自然災害は突然やってきます。この悲しい経験を教訓に、災害弱者の犠牲を一人でも減らせるよう、避難時に援護が必要となる高齢者への早めの避難情報の伝達や、逃げ遅れをなくす体制を整備することの重要性を訴えていくことが、母への弔いにもなると考えています」と述べました。
また、真備地区まちづくり推進協議会連絡会の高槻素文会長は、住民代表挨拶(あいさつ)として「小田川の堤防を広げ、強化する工事はおおむね完成し、小田川合流点付替え事業も順調に進んでいるのを身近に拝見し、日を増すごとに安全なまち、安心して暮らせるまちに近づいてきていると実感しています。一方で、災害から5年の節目となりますが、被災された住民の心の復興にはまだまだ時間がかかるのではと感じています。地域では、心の復興を何より大切に思い、地域全体で災害に強いまちづくりに取り組んでいるところです。また、私たち真備の決意を表した『わがまち真備の復興を』ののぼり旗は、この夏から『未来につなげよう 笑顔いっぱいの真備』へと新しくなりました。今年は真備・船穂総おどりも開催できます。地域住民のつながりを大切に、未来に向けて進んでまいります」と述べました。
そして、中島光浩市議会議長が市議会議長挨拶を、加藤勝信厚生労働大臣の代理として出席された加藤周子さん、伊原木隆太県知事が、それぞれ追悼の言葉を述べました。
参列者は献花台に白菊を手向け、手を合わせました。
式典後、7月6日・7日の2日間にわたって、市民の皆さまをはじめ、多くの方々が会場を訪れ、追悼の記帳・献花を行いました。

問合せ:本庁総務課
【電話】426-3121

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