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《特集1》将棋のまち倉敷と大山康晴十五世名人生誕100周年

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岡山県倉敷市

〔大山康晴十五世名人(1923~1992)〕
倉敷市出身の棋士。名人18期をはじめ、獲得タイトル計80期、通算1,433勝など、多くの偉業を成し遂げた他、日本将棋連盟会長を長く務め、将棋界の発展に貢献しました。

■大山康晴十五世名人生誕100周年記念 全日本アマチュア将棋名人戦全国大会
全国から予選を勝ち抜くなどした代表選手62人がアマチュア名人の座を懸けて、9月2日・3日に戦いを繰り広げました。2日には、大会で審判長を務めた谷川浩司十七世名人と、大会委員長で日本将棋連盟常務理事の井上慶太九段によるトークショーも開催。プロ棋士の視点で語られる大山名人の偉業に、参加者は聞き入っていました。

■将棋文化を次世代へ~大山名人の想いをつなぐ。
圧倒的な強さを誇り、将棋文化の普及に大きく貢献した大山康晴十五世名人。大正12年(1923年)西阿知町で生まれ、今年で生誕100周年を迎えます。
幼いころから将棋の才能を現し、昭和15年に17歳でプロ棋士になりました。昭和37年には当時のプロ棋戦、名人・十段・王将・王位・棋聖の全てのタイトル(現在は8タイトル)を独占する初の五冠を達成しています。69歳で亡くなる直前まで対局に挑み、生涯を現役の棋士として貫き通して積み上げた通算1433勝という記録は、今も輝きを放っています。
また、トップ棋士であると同時に、日本将棋連盟会長を長く務め、東西の将棋会館建設に中心的役割を果たしました。将棋界の発展に貢献し、平成2年に将棋界で初めて文化功労者として顕彰。子どもや女性への将棋の普及にも力を注ぎました。
倉敷市は、不世出の棋士・大山名人の偉業を顕彰するため、また、将棋文化の振興に尽力した大山名人の遺志を継承するため、数々の将棋事業を展開しています。

■プロ棋士が語る「大山名人のここがスゴイ!」(トークショー「大山康晴十五世名人の活躍」より)
◇井上慶太九段
30・40歳代も圧倒的な強さでしたが、50歳代に400勝もされたんです。しかも、会長職を務めながら年平均40勝って、信じられません!

◇谷川浩司十七世名人
昭和32年からのタイトル戦連続出場50回!10年間にわたり、全てのタイトル戦に保持者か挑戦者として出場されました。

■〔開催間近〕大山名人杯 倉敷藤花戦
平成5年に全国初の地方自治体主催公式棋戦となる大山名人杯「倉敷藤花戦」を女流棋士公式タイトル戦として創設し、毎年11月に三番勝負第2局・第3局を倉敷市で開催しています。今回は8連覇中の里見香奈倉敷藤花と挑戦者・西山朋佳女流三冠による対局。今年は大山名人生誕100周年を記念し、第1局も市内で開催する他、「倉敷藤花戦」の題字を、初代クイーン倉敷藤花の永世称号を持つ清水市代女流七段に揮毫(きごう)いただきました。

◇第2局公開対局
11月18日(土)12時45分~、芸文館ホールで。13時半~アイシアターで大盤解説も開催。参加費500円。詳しくは、芸文館【電話】434-0400へ。

◇インターネット中継
詳しくは、本紙3ページの二次元コードで。

■〔参加者募集〕白壁倉敷将棋フェスタ
1月21日(日)10時~、芸文館で。(1)将棋大会(団体戦)(2)子ども将棋大会(個人戦)(3)プロ棋士による指導対局。無料。申込方法など詳しくは、大山名人記念館(下記)へ。

■将棋文化の発信拠点 大山名人記念館
平成5年開館。大山名人の功績をしのぶ資料を多数展示しています。また、小学生を対象とした将棋教室を開催しており、トップ棋士の一人・菅井竜也八段や、大山名人以来81年ぶりの倉敷市出身のプロ棋士となった狩山幹生四段が、ここで腕を磨きました。

問合せ:同館
【電話】434-0003

■大山名人杯争奪 全国小学生倉敷王将戦
平成14年に創設。毎年8月、全国47都道府県の予選を勝ち抜いた代表選手が一堂に会し、小学生日本一を決定します。平成15年は高学年の部で岡山市出身の菅井竜也八段が、23年は低学年の部で藤井聡太八冠が優勝するなど、現在活躍している多くの棋士が出場しています。今年は8月5日に開催し、128人の子どもたちが競い合いました。

■倉敷美観地区青空将棋道場
和と洋の町並みが美しい倉敷川畔を背景に、華やかな和服の女流棋士による青空将棋道場を平成22年から開催。今年は10月8日に、村田智穂女流二段、室田伊緒女流二段、石本さくら女流二段、北村桂香女流二段、大島綾華女流初段、佐々木海法女流1級が将棋ファン84人と指導対局しました。

問合せ:本庁文化振興課
【電話】426-3075

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