真理:理科の高倉先生が「山の地下では木々の根をつなぐ大きなネットワークができていて、木々は根を通して栄養分を受け渡している」と話されたんだ。
祖父:山の木々は周囲の木々と光や栄養分を取り合って、競争して生きていると思っていたよ。
真理:根を通してつながっているから、枯れかかった木々が芽を出したり、若い木々の成長を促したりすることもあるらしいんだ。
祖母:私たちの社会も、何か見習うことがありそうね。
健太:この前、車椅子に乗った人を駅で見かけたけど、不便なことはないのかなぁ。
祖父:それがなぁ、わしの友人の妹さんは目が全く見えんのじゃが、身の周りのことを、だいたいは自分でされとるそうじゃ。
母:私の知り合いも事故で片腕を失ったけど、周りの人に助けを求めることは、ほとんどないみたいよ。
父:「障がいがあるのが自分自身であり、何も特別なことではない」という考え方なんだろうな。
祖母:外出した時に、階段や段差などがあることこそが「障害」なのかもしれないわね。
健太:それで、スロープや点字ブロックがあるんだね。
父:その人にとって何が必要なのか確かめることが大事だな。
母:障がいがあってもなくても、一人一人の存在が尊重されなくちゃね。
真理:山の木々のように、みんながつながることね。
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