ほのぼの家族No.319 アウティング

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祖父：最近、LGBTという言葉を聞くんじゃが。
父：性的少数者の総称で、人間の性の在り方、つまりセクシュアリティーに関する言葉なんだ。日本でも約10%の人が該当するという調査結果もあるそうだよ。
祖父：わしが思っていた以上の割合なんじゃなあ。
母：からだの性とこころの性が一致しない人もいて、セクシュアリティーは、とっても多様なのよ。
父：以前に比べると、日本でもLGBTの人たちへの理解は進んでいるけど、まだまだ課題も多いんだよ。
祖母：そうねえ。この間の新聞にも「アウティングが問題になっている」と載っていたわね。
健太：それってなあに?
父：本人の了承なしに、その人が公にしていないセクシュアリティーを他人に知らせてしまうことなんだ。
母：悩みに悩んで、その人を信頼して、やっと打ち明けることができる当事者も多いのにねえ…。
真理：許せない!大きなショックを受けるよね。
母：そうよね。以前も、ある大学院生が、同性愛者であることを同級生にアウティングされて、自ら命を絶ってしまった事件もあったわね。
真理：最近はSNSなどで、広まってほしくない情報が、すぐに広まってしまうこともあるからね。
母：もし、誰かのセクシュアリティーのことを知っても、本人の了承なしに他人には決して話してはならないのよ。
父：そうだよ、アウティングは重大な人権侵害なんだ!だから、絶対にしてはならないんだ!

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