市民や市にゆかりの深い人を対象に、文化の向上と発展に関する功績をたたえるもので、今年度は彫刻家の金盛秀禎さん、倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニー常任指揮者の佐藤道郎さんに贈呈しました。
■金盛秀禎さん
市文化章という特別大きな章を頂き、大変光栄に思っています。
粘土を持ち、彫刻を始めて60年、なんとかやってこられました。私が学生だった当時は岡山県の彫刻人口は非常に少なく、県展にも彫刻部門はない時代でした。
恩師に彫刻のグループを作らないか、と声を掛けられ、昭和40年に岡山彫刻会を設立しました。それからも個人としてはなかなか活躍できませんでしたが、県立総社南高校へ赴任し美術工芸系の生徒たちの非常に真剣な取り組みを見て刺激を受け、さらに倉敷まちかどの彫刻展で市民賞を頂いたことを契機に動き始めました。
本日頂いたこのようなとても大きい章をエネルギーに変えて、今後も作品づくりに励みたいと思っております。
(受章者あいさつより)
金盛さんは、昭和62年に開催された第1回「倉敷まちかどの彫刻展」で市民賞を受賞したことをきっかけに、多くの作品が倉敷西小学校前の歩道をはじめとする県内外の施設などに設置され、長年にわたって岡山県を代表する彫刻家として活躍されるとともに、後進の指導・育成にも尽力され、彫刻文化の振興に多大な貢献をされています。
■佐藤道郎さん
本日は温かいご祝辞と皆さまのご臨席、誠にありがとうございました。
吹奏楽連盟の役員の人たちと共に行事に関わり、また、演奏活動では市民バンドのグリーンハーモニーをはじめ、多くのバンドの仲間たちと一緒にこれまで音楽を楽しんできました。音楽というものは形として残るものはありませんが、これから先も、皆さまの心に残る音楽活動ができたらいいなと思っています。
皆さまのお支えがあってのことだということを忘れないように、元気で明るく楽しみながら、これからも音楽活動を続けていきたいと思います。
まだまだ未熟者でございますので、今後ともご指導ご鞭撻(べんたつ)のほどよろしくお願いしたいと思います。
(受章者あいさつより)
佐藤さんは、昭和43年に現在の倉敷市民吹奏楽団グリーンハーモニーを結成し、長年にわたって指揮・指導を続けて中国地方屈指の吹奏楽団に育てられるとともに、平成15年からは岡山県吹奏楽連盟理事長として県下の吹奏楽団の育成に尽力され、文化都市「倉敷」の全国に向けた発信と音楽文化の振興に多大な貢献をされています。
問合せ:本庁秘書課
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