真理:二人に相談があるんだけど…。
母:どうしたの、悩みでもあるの?
真理:友達のことなんだ。昨日、彼女から、恋愛対象が女性だって告白されたんだ。
母:それで真理は、どう答えたの?
真理:その時は、「本当のことを言ってくれて、ありがとう」と答えたんだけど、これからが不安なんだ。
母:きっと、その友達は考えに考え抜いて、悩んだ末に打ち明けたんだと思うわ。告白することで、かえってうわさが広まってしまう可能性もあるわけだしね。
父:誰にも言えなかった自分の秘密を告白することをカミングアウトというんだよ。それは最大限、尊重されないといけないことなんだ。
母:特に、自分の性のこととなると、家族にも打ち明けられないかもしれないものね。真理の答えに、その友達もきっと安心したと思うわ。
父:そうだね。そんな大事なことをカミングアウトされるということは、「この人なら大丈夫」と、真理がとても信頼されている証拠だと思うよ。
真理:そうかあ…。私に打ち明けてくれた時の彼女の気持ちが、少し分かったような気がするよ。
母:だから、真理には、友達の大切なプライバシーを守っていく責任があると思うわ。
真理:分かった!私も彼女の話をしっかり聴いて、これからも、二人のいい関係を続けていくよ。
父:その友達も真理も、自分らしく生きられることが一番だからな。
※ご感想などは、本庁人権推進室【電話】426-3255へ。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>