■井原市立平櫛田中美術館 鏡獅子が20年ぶりに里帰り
井原市出身の近代木彫界の巨匠・平櫛田中(ひらくしでんちゅう)の代表作「鏡獅子」が井原市に里帰りしました。展示されていた国立劇場(東京)が改修工事に入るため、令和11年夏ごろまで、平櫛田中美術館で常設展示しています。
「鏡獅子」は2メートルを超える大作で、田中が22年間かけて完成させた彩色木彫の傑作です。歌舞伎の演目「春興鏡獅子」を題材にした作品であり、激しい踊りの中、一瞬ピタリと静止した場面を捉えています。試作像や完成間近に納得いかず断念した未完成作品など、制作過程も紹介。田中が生涯をかけた渾身(こんしん)の代表作を、この機会にぜひ鑑賞してください。
◇井原市立平櫛田中美術館
所在地:井原市井原町315
開館時間:9時~17時。入館は16時半まで。(月)((祝)(休)の場合は翌日)・展示替え期間は休館
入館料:500円。15人以上の団体400円。高校生以下・井原市内在住の65歳以上・身体障がい者手帳を持つ人は無料
※特別展の入館料は別途
問合せ:井原市立平櫛田中美術館
【電話】0866-62-8787
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