祖母:健太、今日のサッカーの試合はどうだったの。
健太:県大会出場が決まったよ。
祖母:まぁ、おめでとう。よく頑張ったわね。
健太:ありがとう。でも、試合の後、相手チームの監督が選手の話も聞かずに大声で怒っていて、見ていて怖かったよ。
祖父:監督としては、試合で勝たせてやりたい、いい成績を残させてやりたいという強い思いがあって、選手たちに活を入れたんじゃないか。
父:お父さんの子どもの頃は、監督の言うことは絶対で、指示どおりできないと延々と説教が続いて、意見など全く聞いてもらえなかったんだ。
真理:えっ!それじゃあ一方通行の指導じゃないの。
父:選手の思いや意見を聞いてくれないから、辞めてしまう友達もいたなぁ。
祖母:自分の子どもが試合に出て結果を残すことを期待するあまり、一方的な指導を容認する保護者もいらっしゃるんじゃないかしら。
健太:僕たちの監督は、練習内容などについて選手の意見を聞いてくれるよ。監督の考えと違う時は、お互いが納得するまで話し合って決めるんだ。
父:子どもにも自分の意見や意思を伝える権利があるからな。スポーツに限らず、家庭でも大人の考えを一方的に押し付けてはいけないよな。
母:そうね。私たちも真理と健太の考えや気持ちをしっかり聞くように心掛けましょうね。
祖父:わしは、なんでも聞いてやっとるぞ(笑)。
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