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吉備中央町文化財探訪記(26)

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岡山県吉備中央町

~町内にある文化財を探訪してみよう~
【友琳(ゆうりん)の庭(にわ)】
町指定重要文化財(名勝)

■解説
賀陽庁舎の中庭に広がる「友琳の庭」は、吉川地区出身で昭和を代表する作庭家・庭園史研究家の重森三玲(しげもりみれい)(1896~1975)が昭和44年(1969年)3月に手がけた池泉式(ちせんしき)庭園です。
この友琳の庭は、もともと京都の友琳会館において作庭されたものでしたが、同館の閉鎖に伴って平成14年(2002年)に吉備中央町に無償譲渡(むしょうじょうと)され、三玲の門下生である岩本俊男(いわもととしお)氏らによって完全な形で移築されました。
友禅染(ゆうぜんぞめ)の図案である「束(たば)ね熨斗(のし)」模様をデザイン化した鮮やかな池泉や、その水面の漣(さざなみ)は鴨川(かもがわ)で友禅染の反物(たんもの)を洗う様子を表現したとされています。そして、その周囲に枯山水(かれさんすい)が配置されるなど、伝統と近代的要素が融ゆう合ごうした独創性に富んだ庭園です。

■吉備中央町文化財保護委員からのワンポイントアドバイス
〔沼本 龍(ぬもと りゅう)委員〕
重森三玲が手がけた庭園の数々は、非公開のものも含め全国各地に多数存在し、その芸術性は多くの人々を魅了(みりょう)し続けています。
賀陽庁舎にある「友琳の庭」は、町のシンボルであると同時に、私たちにとって三玲の芸術性を身近に味わうことのできる庭園の一つであるといえます。

お問い合わせ先:教育委員会事務局 生涯学習班
【電話】0866-56-9191

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