~町内にある文化財を探訪してみよう~
【三納谷(みのうたに)のカゴノキ】
町指定重要文化財(天然記念物)
■解説
本樹の幹は、胸の高さで周囲約4.4m(2024年8月計測時点)もある県下有数のカゴノキの大木です。推定樹齢は、400年を超えるといわれます。
カゴノキは、クスノキ科に属す常緑高木です。漢字で書くと「鹿子の木」と表し、樹皮が円い薄片となって点々と脱落し、その跡が白い鹿の子模様になるのが特徴です。9月ごろに淡い黄色の花が咲き、翌年の夏に赤い実が実ります。
■吉備中央町文化財保護委員からのワンポイントアドバイス
〔海士部 勲(あまべ いさお)委員〕
幹の西側表面に縦3m弱、横約0.6mに渡る大きな割け目ができています。過去には、火災や台風など災害にも遭っていますが、それらに負けることなく、今でも力強く立っている姿に感動します。カゴノキがある場所のふもとは、中国自然歩道が通っており、ウォーキングでの鑑賞もできます。樹皮の鹿の子模様が美しい名木をぜひ、ご覧ください。
お問い合わせ先:教育委員会事務局 生涯学習班
【電話】0866-56-9191
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