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吉備中央町文化財探訪記(33)

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岡山県吉備中央町

~町内にある文化財を探訪してみよう~

【吉川八幡宮随神門(よしかわはちまんぐうずいじんもん)】
県指定重要文化財(建造物)

■解説
吉川八幡宮の石鳥居をくぐって参道を登ると、県指定重要文化財の「吉川八幡宮随神門」(昭和59年4月10日指定)が私たちを迎えてくれます。
この随神門は、三間・二間の丸柱造りで両脇に随神を祀(まつ)り、正面の一間は通路となり、下部は吹放(ふきはな)ち構造(八脚門(やつあしもん))になっています。棟札(むなふだ)によると、江戸時代の寛延(かんえん)3年(1750年)の建立であり、木鼻彫刻(きばなちょうこく)に桃山時代の形式が認められます。随神門は、毎年10月に催される吉川八幡宮当番祭の例大祭での「走り競(くら)べ」でもおなじみです。

■吉備中央町文化財保護委員からのワンポイントアドバイス
〔沼本龍(ぬもとりゅう)委員〕
吉川八幡宮の境内(けいだい)は、石造物を含め、実に多くの文化財で構成されています。
今回紹介した随神門の現在の屋根は檜皮葺(ひわだぶ)きですが、古写真や古記録によると、以前は栩葺(とちぶ)きでした。明治45年(1912年)本殿の屋根葺き替えと共に、檜皮葺きに改められたものと思われます。また、石鳥居から随神門を結ぶ参道の中心線は、拝殿の正面に向かわず、本殿の正面に向かって配置されています。(参考文献:『重要文化財吉川八幡宮本殿保存修理報告書』)

お問い合わせ先:教育委員会事務局 生涯学習班
【電話】0866-56-9191

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