~町内にある文化財を探訪してみよう~
【ブッポウソウの繁殖地(はんしょくち)】
町指定重要文化財(天然記念物)
■解説
ブッポウソウとは、全長約30cm程度、体は深緑色(ふかみどりいろ)でくちばしと脚(あし)は赤色の鳥です。
渡り鳥(夏鳥)のため、日本では春に飛来し、秋には南方で生息していますが、『環境省(かんきょうしょう)レッドリスト』によると絶滅危惧(ぜつめつきぐ)IB類(近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)に分類されています。
吉備中央町の鳥として指定され、電柱への巣箱かけなどにより、県内有数の繁殖地となっています。
■吉備中央町文化財保護委員からのワンポイントアドバイス
〔繁森 恒昭(しげもり つねあき)委員〕
ブッポウソウは、漢字で「仏法僧」と書き、3つの宝を象徴(しょうちょう)する非常に綺麗な鳥です。鳴き声は「ゲ、ゲ、ゲ」と鳴きます。子育て中をはじめ警戒心(けいかいしん)が強く、巣に近づくと急な速度で威い嚇かくをしたり巣箱に戻ることができなくなったりするので、観察するときは長時間巣箱を注目しないようにするなど、注意が必要です。
はるか遠い東南アジアから日本まで、ブッポウソウにはこれからも幸せを運び続けてくれることを切に願うところです。
お問い合わせ先:教育委員会事務局 生涯学習班
【電話】0866-56-9191
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