~町内にある文化財を探訪してみよう~
【奥谷(おくだに)の流(なが)れ柿(がき)】
町指定重要文化財(天然記念物)
■解説
推定樹齢500年を超える柿の木で、樹高12m、目通り周囲3.15mと柿の木としては大きい部類となります。柿の木は枝が折れやすい木としての認知が高いですが、奥谷の流れ柿の枝は均整良く東西南北に広がっています。
一時期は幹の中ほどから下部が空洞化(くうどうか)し、内部も朽ちていましたが、平成7年(1995年)に樹木医により樹勢を回復しました。現在も秋には小ぶりな渋柿が数多くできます。
■吉備中央町文化財保護委員からのワンポイントアドバイス
〔繁森 恒昭(しげもり つねあき)委員〕
本樹は、6世紀ごろの豪族の古墳である奥谷古墳の丘陵上(きゅうりょうじょう)にあります。枝が垂れて、実が流れ落ちるように見えることから「流れ柿」と呼ばれています。
実がついているときの姿も感動しますが、私はごつごつした樹皮と空洞化した幹が古色(こしょく)にあふれ、厳しい冬に耐えている姿にも感銘を覚えます。ぜひ一度訪れてみてください。
お問い合わせ:教育委員会事務局 生涯学習班
【電話】0866-56-9191
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