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自治体の皆さまへ

町長室からこんにちは ーシリーズ46ー

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岡山県奈義町

■今、社会で求められている共同墓(納骨堂・永代供養墓・合同墓)が奈義町では必要ないでしょうか?
ある日、高齢の方が鎌を持って押し車を押しておられ、声を掛けるとお墓に行くとのこと。お墓で子どもさんのこと等色々な話を聞いていると、お墓の心配をされていました。「沢山の墓を預かり管理してきたが、これからは墓じまいをして息子が管理できるだけにしたい。親から受け継いだ墓だが子どもには強制できん」と話されました。また、ある方はお骨をお墓に納められないので仏壇に置いているとのこと。「高齢になって墓を建てる元気は出せん」等の話も聞きます。
葬儀については従来型の一般葬から親族葬、家族葬と、様々な葬儀の方法が、個人の意向や喪主の考え方により執り行われるようになり、コロナ感染症もあって家族葬が増えてきました。
お墓についても同様に考え方が多様化し、樹木葬や散骨なども行われています。特に、少子高齢化、長寿命化、核家族化がその要因と考えられますが、共同墓(納骨堂・永代供養墓・合同墓)がよくマスコミでも取り上げられるようになりました。
従来、お墓の管理は家族単位で行われてきたものですが、先程の要囚に加え、未婚率の上昇等により従米どおりには進まなくなっています。また、高齢になって代々墓や先祖墓に多額のお金を掛けられなくなり、例えお金を掛けたとしても後々の管埋をしてくれる人が居ないという都合が生じています。
このような状況で、今、共同墓の需要が高まっています。奈義町でも無縁仏化する前に墓じまいのことを考えたいと言われる方が多くなってきています。
私は、皆さんのお骨を合同で埋葬する合同墓が必要になっていると考えています。誰でも、宗教、宗派にとらわれず合同のお墓で弔うことが必要な時代になってきているのです。当然デメリットがあります。第一に、一度共同墓にあずけるとその後、その方の分だけ取り出せないこと。また、他人と一緒に納骨されることです。他人と一緒ではダメといわれる方もおられます。反対にメリットとしては、お墓の継承を考える必要がないこと。更に、町が管理するため無縁仏にならないなどが考えられます。
お墓に多額のお金を掛けない選択を支援するときがきているのではないでしょうか。

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