■「ソリューション・フォーカスド・アプローチ」でよい事探し!
日本原病院では奈義町の皆様のこころの健康維持・増進のため、健康に関する記事を掲載させていただいています。今回は、ご自身や周囲の方の困りごとに対する考え方として、SFA(ソリューション・フォーカスド・アプローチ)についてお伝えします。
◆SFA(ソリューション・フォーカスド・アプローチ)とは
心理療法の考え方の一つで、解決志向アプローチとも言われます。
SFAは、問題に注目して原因を探り、問題を取り除いていこうとする発想ではなく、個人の持っているリソース(資源・資質)を活かし、その人の望む未来イメージに向けて、できていることやさらによくなる方法を探す考え方です。
この考え方では、不可能なことや手に負えないことではなく、可能なことや変わりうることに焦点を当てます。また、できないことや問題よりも、その人の持つ「リソース(資源)やストレングス(強み)」「解決像やゴールの構築」「具体的アクション」に焦点を当てていきます。
日常生活ではよくないこと、うまくいかないことが必ずあります。思うようにならないこと、希望通りにいかないことがあると、ついよくないことばかりに意識が向くこともあるでしょう。しかし、本当にそうでしょうか?
人は様々な状況の中で様々な判断や行動を日々行っています。条件によってはうまくいかないことでも、場所や相手など状況が違うときにはうまくいくこともあるかもしれません。生活の中で良い“例外”を探して、よい部分を増やすために、以下のような中心哲学があります。
▽SFAの基本的な考え方
ルール(1) うまくいっているなら、変えようとするな!
ルール(2) 一度でもうまくいったなら、またそれをせよ!
ルール(3) うまくいかないなら、違うことをせよ!
次回は、SFAの考え方が日常のどのような場面で活用できるかについてお伝えしたいと思います。
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