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自治体の皆さまへ

町長室からこんにちは ーシリーズ59ー

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岡山県奈義町

■地区懇談会から見えてくること
今年も全地区で地区懇談会を行ました。お盆明けの8月20日から取り組みましたが、残暑厳しく真夏のような暑さから始まり、各行事と調整しながらの寄り合いで、全地区が終了したのは、寒くなった11月末でした。
新型コロナ時は、縮小版で地区長と役場での意見交換となりましたが、就任以来毎年実施しています。地区ごとに雰囲気や参加者に特徴が出てきます。いろいろな意見がしっかり出る地区や、ぽつりぽつりと出るところ、またうれしいのは子どもさんを連れて若い人の参加があり地域の様子や特色に触れるのもありがたいです。
今年の地区懇談会では、地区の困りごとや要望だけでなく、特に町全体の課題も出てきました。皆さんがそれぞれの地区で感じていることや思っていることが、地域課題であり、町全体の課題ともなっています。
農業の後継者がいない、営農組合も高齢化してきている、どうやって農地を維持したらよいのか心配している、時に草刈りもできなくなっている、今まで共同でしてきた集落の維持、共同作業が難しくなってきた、限界集落を今後どう考えていくのか地域でも考える必要がある、若い人が教育を身につけたら出ていってしまうのではないか…などなど心配ごとや大きな課題も出されています。
また、町の維持のためには観光産業にもっと力を入れてやらないといけない、森の芸術祭では文化や現代美術に町の魅力と可能性を感じたなど将来への展望を見出す意見も出ています。
これから数年で今活躍中の団塊の世代の方々が引退となるときを迎えます。世の中の動きも変わってきています。デジタル化が進みインターネットやSNSでの情報や評価は、多くの問題を含んでいますが、美しい行動や心打つ行動が大きく高く評価され、皆さんの行動にも変化が現れてきています。
今後、様々な課題解決のためには町でも、地区のコミュニティの維持とこれからの新しいあり方を整理し、町づくりを支える土壌となるコミュニティづくりが求められます。
さらにコミュニティづくりを進めるため地区懇談会に加え、町全体での懇談会やグループ懇談会等の実施で、求められるコミュニティづくりにも取り組みたいと考えています。

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