奈義町から発信! 輝いている人を紹介します People of NAGI ーNo.55ー

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倉内恵(くらうちめぐみ)さん(中島東)

■～伝統を次の世代へつなぐ～
「地区伝統の歌舞伎を、次の世代へ伝えていくことに貢献していきたい」そう話すのは、奈義町へ移住され、現在は歌舞伎役者の倉内さんです。
倉内さんは、兵庫県で障がいのある方に関わる職に就かれ、出産・子育てを機に”自然豊かな環境でのびのび子育てがしたい”という思いから、一度地元へUターンされ、その後縁があり奈義町へ移住されました。奈義町は、すぐ近くに綺麗な川や山々があり自然に触れ合いながら子どもたちと豊かに遊べるところや、大好きな信州にどこか似ている、涼やかな高原のような風景があるところがお気に入りと話されていました。
元々、神社や伝統芸能等に興味があったところ、地区の方の勧誘により「中島東地区歌舞伎公演　松神館披露　歌舞伎舞台改修　記念公演」に親子で出演したことが歌舞伎の初舞台となり、その後松神座として「2024年春公演」にも出演されました。
「初めてのお芝居は大変なこともありましたが、松神座の先輩方や高森先生に丁寧に教えていただいたり、地域の方々にはげましていただいたりと地域の温かさを感じながら練習をがんばることができました。また舞台準備から当日の運営まで地域全体で力を合わせて行っていて、地域の方々が生き生きと関わられている姿をみて、この地に住む方々が遠い昔からこの地下芝居を代々大切に守り、繋いでこられたということを身をもって感じました」と倉内さん。
「今後、地域の方々が大切に守ってこられたこの歌舞伎を、私たちの世代も一緒になって、次の世代に受け継いでいけるよう力になれたら嬉しい。また、歌舞伎の面白さや楽しさをもっと幅広い年代の方や海外の方、障がいをもたれている方にも気軽に楽しんでいただけるような取り組みにもチャレンジしていきたい。家庭では子どもたちにがんばっている母の姿を見せ、物ごとに一生懸命取り組むことのかっこよさや伝統文化への興味を広げてもらえるようがんばりたい」と抱負を述べられました。