お子さんの良い行動を引き出す「注目」の方法について
Vol.13 子どものよいところを引き出す関わり方“ペアレント・トレーニング”(2)
■注目のパワー
注目は、行動の強化(量や質の増加)に繋がります。ポジティブな行動に注目すると、子どもからポジティブな反応が返ってきます。一方、ネガティブな行動に注目すると、ネガティブな反応が続くことがあります。こうなるとお互いに自信を失い、失敗を恐れることや、ますます望ましくない行動に注目してしまうことに繋がり、困っている状況がさらに悪化してしまうかもしれません。
望ましい行動を増やすためには、肯定的な「注目」が不可欠です。下記はその一例です。
・ほめる 「もう宿題始めたの?えらいね」
・励ます 「もう少しだよ。がんばって」
・その行動に気が付いていることを知らせる 「宿題始めたんだね」「ゴミ拾ってくれたんだね」
・ほほえむ 同時にVサインやOKサインなどを示してもよい
・感謝する 「お皿を運んでくれてありがとう」
・興味や関心を示す (課題に取り組んでいる子どもに対して)「難しい問題だね」「今、どんなことしているの?」
・そっと身体に触る そっと頭を撫でる、肩に手を置く、ハイタッチなどのスキンシップを取る
■ポイント
・望ましい行動とその場面・状況に注目することが重要
・注目することで望ましい行動が増え、望ましくない行動が減る
これにより、お互いを認め合い、力を引き出し、円滑なコミュニケーションに繋がります。日常の中には、望ましい行動を取っている場面が必ずあります。それを見つけ、注目することが大切です。
次回は、望ましい行動の見つけ方についてお伝えします。
問合せ:こども・長寿課
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