■光の祭典
先日奈義で見た虹はこれまで見た中で最も美しい虹でした。それにしても、今季の秋は足早にどこへ行ってしまったのでしょう。
町の空には燦々と星が輝いていますが、この時期、誇らしげに輝いているのはリヨンの人々の目です。パリが「光の街」と呼ばれることをご存知の方も多いでしょう。これはパリが時代を超えて受け継いできた文化に深く由縁しています。しかし、フランスにはもうひとつの光の街、リヨンがあります。映画を発明したリュミエール兄弟(リュミエールとはフランス語で光の意味)が生まれた街でもあるのですが、今日お伝えしたいのは文字通りリヨンが「光の街」となるお話です。
フランス第2の都市リヨンは、毎年12月8日前後、幾千もの光と光のアートで飾られます。当初聖母マリアを讃える宗教的な行事として始まった「リヨン・光の祭典」は、次第に4日間で100万人近い観光客を集める人気のお祭りに発展しました。毎年、最新の技術を駆使した壮大な挑戦が行われています。実はこの光の祭典、フランス最大の集客数を誇るイベントなのです。プロのアーティストによる光のインスタレーションだけでなく、電飾ときらびやかな衣装に身を包んだパフォーマーによるパレードもあります。期間中はリヨン市民も窓辺にキャンドルを灯してお祭りを盛り上げ、街全体を光り輝かせています。
12月の乾燥して切れるような寒さの中、観光客は街角のあちこちで売られているホットワインを飲んで体を芯から温めることができます。
次回のワイン試飲会には、ホットワインも出してみようかな?
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