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自治体の皆さまへ

[診療一口メモ]健康ちょっといい話

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岡山県岡山市 クリエイティブ・コモンズ

◆心不全について
岡山市医師会

胸の真ん中にある心臓は、体中の隅々にまで血液を送り出す強力なポンプです。心臓の働きが悪くなることを「心不全」と言います。とても悪くなると心臓は止まってしまいます。
私たちの健康や生命予後に大きく関係する「心不全」は、2017年に「心不全とは,心臓が悪いために,息切れやむくみが起こり,だんだん悪くなり,生命を縮める病気です」と定義されました。2018年に国会で、国民の健康増進のため「脳卒中・循環器病対策基本法」が成立し、5カ年計画に基づき、都道府県を中心に心不全についても対策を進めていくことになりました。
心不全の原因には、心筋梗塞や心臓弁膜症、不整脈をはじめとする心臓病がありますが、高血圧症や高脂血症、糖尿病、動脈硬化症などの全身疾患は心臓に負担をかけ続けることで心不全を引き起こします。
心臓の働きを調べる検査には心電図、胸部レントゲン、血液検査(BNP)などありますが、心臓の音を聴診器で聴いたり、首や足の血管の視診と触診も参考になります。
心不全の症状は動機や息切れ、倦怠感、むくみ、眩暈(めまい)など多彩であり、ひどくなると寝ていても息が苦しくなります。心不全の予後改善には早期発見、治療継続が大切です。そんな症状があれば、かかりつけの先生に相談して下さい。

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