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[診療一口メモ]健康ちょっといい話

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岡山県岡山市 クリエイティブ・コモンズ

◆「がん」と「痛み」
岡山市内医師会連合会

少しショッキングな話をします。
日本人の死因の第一位は「がん」です。日本人の、2人に一人が、がんにかかり、3人に一人が、がんで亡くなります。今日本でがんにかかる、がんで亡くなることは一般的なことです。
さて、進行がんの患者さんとお話しすると「がんで死ぬこと自体は仕方ないけど、痛みだけは何とかして欲しい」と言われることがよくあります。実際、がんの患者さんの7~8割は何らかの痛みを訴えられます。がん患者さんの不安の一つは「痛み」です。
がんが進行して痛みが出た場合、痛み止めを使います。通常の痛み止め(カロナール、ロキソニン、ボルタレン等)から開始します。それでも痛みが取れない場合には、麻薬性鎮痛薬の出番です。麻薬と聞くと怖いイメージがあるかも知れませんが、痛みに対する麻薬は非常に効果的ですから、積極的に使うことをおすすめします。副作用の少ない薬もあります。そして、放射線治療も、痛みに対して非常に有効です。がんによる痛みがあれば、是非一度放射線治療科の医師に相談してみて下さい。
これらを組み合わせることで、がんの痛みはコントロールできることが多いため、がんが進行してもあわてずに、担当の先生とよく相談して下さい。

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