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[診療一口メモ]健康ちょっといい話

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岡山県岡山市 クリエイティブ・コモンズ

◆稀ではない亜鉛欠乏症について
岡山市内医師会連合会

高齢者や慢性疾患(肝疾患・慢性炎症性腸疾患・腎疾患)の増加、食生活の変化等から亜鉛欠乏症が増加していることをご存じでしょうか。亜鉛は牡蠣、牛肉、レバー、煮干し、海藻、胡麻等に多く含まれる必須微量元素です。欠乏すると味覚障害、食欲不振、舌痛症(ぜっつうしょう)、褥瘡(じょくそう)、皮膚掻痒症(ひふそうようしょう)等の多彩な症状を生じます。こうした症状から亜鉛欠乏症を疑えば血清亜鉛値を測定し、可能性が高ければ亜鉛補充療法を開始します。治療にはポラプレジンク(プロマック)顆粒または酢酸亜鉛(ノベルジン)錠が用いられます。治療効果の発現までに要する期間として味覚障害は数週~数カ月、食欲不振は1~2週、舌痛症は4カ月~半年前後、褥瘡は数週~3カ月前後、皮膚掻痒症は数週程度とされています。気になる方はぜひ医療機関を受診しましょう。血清亜鉛値には日内変動(午後になると亜鉛値は低下する)と食事の影響があるため「午前中に空腹状態で受診して血液検査を受けること」をおすすめします。

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