市では、積極的に行財政改革を進めてきた結果、財政指標は総じて健全に推移しているところです。今後も「岡山市第六次総合計画」に基づく政策を推進し、基本目標「未来へ躍動する桃太郎のまち岡山」の実現に向けた都市の持続的な発展を財政面で支えていく必要があります。
しかし、人口減少、少子高齢化の進行に伴う社会保障関係費の増加や公共施設などの老朽化への対策に加え、激甚化・頻発化する自然災害への対策、子ども・子育て施策の強化、地域社会のデジタル化や脱炭素社会の実現に向けた取り組みなど、さまざまな財政需要が増える一方で、市税収入などの一般財源の動向は見通しが定かでありません。
このような状況に対応するため、引き続き行財政改革を推進し、将来世代に負担を先送りしないために、財源調整のための基金の残高を一定程度保ち、市債の残高や指標にも留意しつつ、財政運営の健全性を確保した上で、市民福祉の向上とまちの発展を実現していきます。
市の会計は、基本的な経費を経理する「一般会計」と、特定の事業を経理する「特別会計」や「事業会計」で構成されています。ここでは、地方公共団体同士を比べるために用いる「普通会計」について決算状況のあらましを説明します。
■普通会計の歳入歳出
◆歳入
令和5年度の歳入決算額のうち、市民の皆さんに納めていただいた市民税・固定資産税などの市税収入は、1,356億円で歳入全体の34.6%を占めています。
◆歳出
令和5年度の歳出決算額を目的別に分類すると、福祉のための経費である民生費が39.5%と最も多く、続いて教育費が14.9%、土木費が12.1%、公債費が10.4%となっています。
◆市税収入
「昨年度と比べて23億円増えています。」
◆歳入歳出決算額の推移
「歳入・歳出ともやや増加しています。」
■健全化判断比率4指標などの推移
「地方公共団体の財政の健全化に関する法律」に基づき、財政の健全性に関する比率を公表しており、岡山市は令和5年度決算において健全化判断比率4指標および資金不足比率の全ての基準をクリアしています。
「健全な財政状況です。」
(※1)実質赤字、連結実質赤字、資金不足額がないため「-」と記載
(※2)R1以降の将来負担比率は、充当可能財源等が将来負担額を上回るため「-」と記載
(※3)経営健全化基準の基準値
■財源調整のための「基金」残高の推移
令和5年度末基金残高は、令和4年度決算の剰余金積み立てなどを行った一方で、社会保障関係費の増加や公共施設の老朽化対策、また物価高騰対策などへの対応として取り崩しを行った結果、384億円となっています。
「長期的にみても残高は安定しています。」
詳細は、HP内「令和5年度決算(案)の概要」、「岡山市の財政状況[第26版]」をご確認ください。
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問合せ:財政課
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