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自治体の皆さまへ

[診療一口メモ]健康ちょっといい話

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岡山県岡山市 クリエイティブ・コモンズ

◆薬局に薬がない!?
岡山市薬剤師会

最近、風邪で病院を受診して薬局で薬をもらおうとしたら、「薬がない」とか「薬の日数を短くしてもらっていいですか?」と言われたことはないですか?
新型コロナの蔓延以来、薬不足はいったん落ち着きましたが、数カ月前から再び、特に咳止めや痰を出しやすくする薬の不足が続いています。

その理由として
(1)咳止めや痰切りを必要とする疾患が増加している
新型コロナの蔓延だけでなく、例年、1・2月に流行するインフルエンザが、去年は早い時期から流行して感染者数が急増し、同時にアデノウイルスなど様々な咳を伴う感染症が流行しています。そのため、全体的に咳止めの需要が高まり、薬の供給が追い付かなくなっているのです。
(2)ジェネリック医薬品メーカーの不祥事問題で、生産量が減っている
2020年年末から相次いだ、ジェネリック医薬品(後発薬)メーカーの不祥事も原因の1つと言われています。国が”査察”を徹底した結果、多くのジェネリック医薬品メーカーで続々と製造上の不正が発覚し、現在までに十数社が業務停止などの行政処分を受けています。その中にはいわゆる「大手」の会社も含まれており、そのため咳止め、痰切りの生産量が大きく減少しました。

薬局でもなんとか在庫を確保する努力をしていますが、いつもと同じ咳止め、痰切りを準備できない場合もあり、その場合はよく似た働きの他のお薬で対処させて頂く場合があります。その際は、飲み方、飲む個数が変わることがありますので、よく確認して飲むようにお願いします。

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