昭和11年、乳児死亡率を低下させるため、恩賜財団愛育会が全国に愛育村を指定しました。その後岡山県下に広がった愛育班活動が、現在の愛育委員の活動の起源です。
津山市では、愛育委員連合会が創立65周年を控え、栄養改善協議会が創立45周年を迎えました。明るい地域社会をつくるため、生涯にわたる健康づくり・食育の推進に向け活動する愛育委員・栄養委員について紹介します。
■愛育委員・栄養委員を知っていますか?
愛育委員は母子保健を、栄養委員は食生活の改善を中心に、健康づくりをすすめるボランティアです。乳幼児から高齢者まで地域に住むすべての皆さんの健康づくりのため、行政や地域の団体と連携しながら自主的に活動しています。
任期は2年で、町内会長からの推薦を受け、愛育委員・栄養委員になります。津山市では愛育委員と栄養委員は兼ねて活動しています。
※令和5年4月現在、42地区919人の委員がそれぞれの地域で活動に取り組んでいます。
◇愛育委員・栄養委員の歴史
昭和25年 岡山県が愛育委員制度を発足
昭和35年 25地区315人で津山市愛育委員協議会が発足
昭和37年 津山市愛育委員連合会に改称
昭和37年 津山市栄養改善協議会が組織
昭和53年 津山市栄養改善協議会が組織を再編。栄養委員は愛育委員と兼務になり、25地区513人が選出
平成17年2月 市町村合併により、44地区1152人の委員が選出
令和5年11月 津山市愛育委員連合会創立65周年・津山市栄養改善協議会創立45周年記念事業を実施
■愛育委員・栄養委員は地域全体の健康づくりを推進しています
◆健康づくりの樹
・自主的活動
・行政への協力活動
○母と子の健康づくり
・子育て支援(おめでとう訪問・支部育児相談・親子クラブとの交流など)
・乳幼児健診や予防接種のすすめ
○歯と口の健康づくり
・むし歯予防や歯周病予防
○こころの健康づくり
・こころの健康づくりの普及啓発
・適正飲酒への正しい理解の普及啓発
○正しい食生活の普及啓発・食育の推進
・栄養教室伝達講習会
・おやこの食育教室
・男性料理教室
・生活習慣病予防活動(減塩食普及活動・野菜一皿プラス運動)
・骨粗しょう症予防活動
・貧血予防活動
○感染症予防
・複十字シール運動(結核予防)
・感染症への正しい知識の普及啓発
○禁煙・受動喫煙防止運動
・禁煙・受動喫煙防止の普及啓発
○健康増進・健康づくり
・各種健診(特定健診・がん検診など)受診の声掛け
・女性のがん予防の普及啓発
・高齢者の健康づくり活動(フレイル予防)
○献血の推進
・献血の街頭啓発
○地域連携
・すこやか料理教室(乳幼児・高齢者)
・健康福祉まつり、ウォーキング、三世代交流会などへの参加・協力
・地域の自主防災訓練への協力
●愛育委員会・栄養委員会
・支部委員会
・支部研修会など
一人ひとりの愛育委員・栄養委員の活動が、大きな健康づくりの樹となって地域を元気にしています。
■愛育委員・栄養委員はこれからも地域で身近な活動に取り組みます
少子高齢化や核家族化が進み、地域のつながりが希薄になるなど、社会の環境は大きく変化しています。一人ひとりが住み慣れた地域で安心して生活できる社会を作っていくためには、愛育委員・栄養委員の活動の基本である、きめ細かな声掛けや訪問活動の積み重ねがとても大切です。今後も地域のさまざまな団体と連携しながら、皆さんの健康づくりを支えていきます。愛育委員・栄養委員の活動にご理解・ご協力ください。
問合せ:健康増進課(津山すこやか・こどもセンター内)
【電話】32-2069
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