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ええとこいっぱい 津山自慢(31)

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岡山県津山市

津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します

■昭和モダニズム建築の傑作 津山文化センター(山下)
昭和41年(1966)に、市の文化向上、市民のコミュニケーションの場として開館。耐震補強、大規模改修工事を経て、令和2年(2020)4月にリニューアルオープンしました。建物の魅力について、施設を管理する津山文化振興財団の皆さんに話を聞きました。

『まちの歴史を象徴する津山城の傍に建つ建築物は古来の「城」に対して「現代の城」を設計する。石垣の圧倒的量感と、なだらかな曲線に対応させ、しかも市民のシンボルとして強く印象付けられること』
~津山文化センター設計テーマ~

◇屋根を支える日本の伝統工法
文化センターの最大の特徴は「斗と栱きょう」構造。斗栱とは、日本の木造寺院の建築などで使われる屋根を支える部分のことです。川島甲士(かわしまこうし)さんが設計、木村俊彦(きむらとしひこ)さんが構造設計を担当しました。
「日本独自の様式を近代的な素材と技術で再構成する」という強い思いのもと、日本の伝統的な木造建築の工法を、近代建築を象徴するコンクリートで再現した全国的にも非常に珍しい建物です。
180本を超えるコンクリートの斗栱が屋根を支えるシルエットは圧巻です。また、大きな屋根に守られる逆台形の構造のため、完成から半世紀以上経った今でも、コンクリートの汚れや劣化が少なく、美しい外観を維持しています。優秀な建築作品として数々の賞を受賞していて、建築設計を学ぶ学生や国内外の建築関係者が数多く訪れています。

◇隠れた魅力
建物以外にも美術的要素がたくさんあります。特に、コンクリートで彫刻の施された展示・リハーサル室の外壁面((1))やホワイエ(通路)の鉄のレリーフ((2))は日本を代表する美術家が制作したものです。ぜひ注目してください。
※詳しくは本紙をご確認ください。

◇たくさんの人に来てもらいたい
津山文化センターはコンサートやイベントだけでなく、建物のデザインや館内に展示する美術品など、見どころがたくさんあります。改修してエレベーターホールの斗栱に直に触れることができるようになったのもおもしろいです。館内はWi-Fi(ワイファイ)も完備し、会議室や和室もあります。きれいでより使いやすくなった施設を、たくさんの人に見て、利用してもらいたいです。

※津山文化センターでは、8月27日にNHKのど自慢を開催します。詳しくは、本紙15ページをご覧ください

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〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

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