津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します
■統一全日本ラテンアメリカンチャンピオン 野村 直人さん(北町出身)
大学の部活動で社交ダンスを始め、卒業後はプロとして活動。パートナーの山﨑かりんさんと、日本一決定戦ともいわれる「統一全日本ダンス選手権大会」のラテンアメリカン部門で、令和4年に優勝し、現在2連覇中。日本ボールルームダンス連盟(JBDF)所属。31歳。
◇社交ダンスとの出会い
大学に進学し、ずっと続けてきたサッカー以外のことにも挑戦したいと思っていた時、社交ダンスの部活動があることを知りました。昔から、テレビでヒップホップなどのダンスを見ることが好きで、種類を問わず、ダンスをしてみたいという気持ちがありました。先輩たちの踊っている姿がとても格好良く、自分もやってみたいと思い、入部。ダンスを始めました。
大学を卒業し、プロになってからの練習量は週7日。筋力トレーニングなどを含め、多い日で1日15時間ダンスと向き合っています。
◇社交ダンスの魅力
競技として大会が開かれる社交ダンスですが、元は男性が女性をエスコートし一緒に踊るなど交流のために行われてきました。体を音楽に合わせて動かす楽しさだけでなく、ダンスという身体表現を通してパートナーとコミュニケーションを取れるのが、一番の魅力だと思います。勝ち負けの世界の中にいると、パートナーと衝突することもありますが、そういった経験を乗り越えた2人が生み出すダンスには、1人だけでは作れないパワーがあると信じています。
専攻のラテン種目は、チャチャチャ・サンバ・ルンバ・パソドブレ・ジャイブの5種目でできています。種目ごとに、使用する音楽の発祥した国が異なり、それぞれ違った特徴や魅力があるのも好きです。通して踊ると、映画の起承転結のようなストーリーを感じることができるところも面白いです。
◇世界で活躍するダンサーに
勝ち負けが付く場にいると、他人と比較して、気持ちで負けてしまうことがあります。経験から学んだのは、日頃から、他人ではなく過去の自分より上手くなることに集中し、技を磨いていくことの大切さです。自分自身と日々戦うことで、他人に負けない強さを身に付けることができます。
今後の目標は、世界のファイナリストやチャンピオンになることです。そのために、海外に行って、練習や試合出場を重ねています。日本人選手として、世界のダンスの歴史に名を刻みたいです。
※10月27日の「ダンスフェスティバルin津山」で凱旋公演(『広報津山』10月号22ページで紹介)
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