津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します
■第12代DEEPフェザー級チャンピオン 青井 人さん(沼出身)
中学時代に格闘技を始め、高校3年生の時に「全日本アマチュア修斗選手権」で最年少で優勝し、プロライセンスを取得。その後、「DEEP」に活躍の場を移し、令和6年3月に行われたフェザー級タイトルマッチでチャンピオンを奪取。大阪の総合格闘技道場「BLOWS」所属。27歳。
◇格闘技との出会い
小学生のころ、通学路にあった道場の看板やテレビの試合などを見て格闘技に興味を持ちました。中学生になり、友人の父に誘われ、市内の格闘技道場「セコンドアウト」に入門しました。セミプロの選手なども多く在籍し、緊張感のある雰囲気の中で練習に打ち込みました。もっと強くなりたいという思いから、大阪の道場「BLOWS」にも出稽古に通いました。
◇プロでの活躍と挫折
高校3年生の時に「全日本アマチュア修斗選手権」で、当時最年少で優勝し、プロライセンスを取得しました。周りが年上の選手ばかりの中で優勝できたことは、大きな自信になりました。20歳の時に、通っていた「BLOWS」に移籍し、プロとしての道を歩み始めました。
その後は勝利を重ね、修斗の世界ランキングにも入りました。そんな中、環太平洋タイトルマッチで、プロになって初めて敗北。試合で受けたローキックで左足の腓骨(ひこつ)を骨折してしまいました。試合から数カ月離れることになり、悔しい思いをしましたが、ここで終わるわけにはいかないと奮起し、地道なリハビリと練習に励みました。
◇DEEPチャンピオンへ
けがから復帰した後は、多くの有名格闘家を輩出する総合格闘技団体「DEEP」に活動の場を移しました。勝利を重ね、ついにフェザー級のタイトルマッチに挑むことになりました。以前敗戦した相手に、接戦の末、判定勝利でリベンジを果たし、チャンピオンの座を勝ち取ることができました。
◇自分の限界を追い求めて
試合前は、不安になることもありますが、自分に足りないところをしっかり埋めて、試合に臨むよう心掛けています。試合の質など、自分の求めている内容を実現できるよう日々励んでいきたいです。勝負の世界は苦しいことも多いですが、そんなときは、津山に帰ってきて家族に会ったり、山を見て心を落ち着けたりしています。わたしにとって、津山は心が休まる大切な場所です。
今後は、世界の大きな舞台も視野に、自分がどこまでいけるか、限界を追い求めたいです。試合を通じて成長し、活躍する自分の姿を、津山の皆さんに見てもらえるとうれしいです。
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