津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します
■全国民生委員児童委員連合会 副会長 髙山 科子さん(山方)
平成7年に民生委員・児童委員に選出。以降20年以上に渡り、地域の相談役として活動し、令和4年度、岡山県の委員として初めて全国民生委員児童委員連合会の副会長に就任。取り組みの輪を広げるため日々活動する髙山さんに、思いを聞きました。
◇困っている人を助けたい
平成7年から東山方町内の民生委員・児童委員(以下、委員)になりました。それまでは田町の法務局で働いていて、前任の委員が辞める時に、地域の皆さんから声を掛けられました。不安はありましたが、「人のためになる事ならやってみたら?」という家族の後押しや、自分を育ててくれた地域で、困っている人を助けたいという気持ちから引き受けました。祖父が民生委員をしていて、地域の困っている人に寄り添う姿を、幼い頃から見てきたことが、この気持ちにつながっているのかもしれません。
◇地域の身近な相談役として
委員の役割は、ひきこもりや虐待など、地域の皆さんの相談に乗ったり、子どもや高齢者、障害のある人の見守りや安否確認をしたりすることです。どの委員も、安心して暮らすことができる地域をつくるため、身近な相談相手となれるよう日々頑張っています。
寝たきりの高齢者の訪問や、家庭内のもめごとの相談を聞くなど、苦労することも多いです。相談に乗った人から「ありがとう」と言われた時など、「誰かの役に立った」という実感が元気の源になり、これまで続けることができています。
泣いたり笑ったり、いろいろな経験をしてきましたが、仲良くなった地域の皆さんとの思い出は、わたしにとってかけがえのない宝物です。
◇委員が気持ちよく活動できる場を
地域の過疎化や高齢化、働くシニアの増加などで、委員のなり手不足が全国的な問題となっています。委員は、厚生労働大臣が委嘱する非常勤の地方公務員でありながら、報酬は無くボランティアです。地域の相談役として、なくてはならない存在の委員が気持ち良く、存分に活躍できる環境整備を、国に働きかけていきます。これからも「恨まない・憎まない・怒らない」をモットーに、いつも笑顔で活動を続けていきたいです。
※民生委員・児童委員制度については、本紙19ページでも紹介しています。
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