津山の人・物・技術など、明日誰かに自慢したくなる津山のいいところを紹介します
■5年ぶり!勝北地域の夏の風物詩を主催 勝北サマーフェスティバルIN塩手2024実行委員会
平成5年から始まった勝北サマーフェスティバルIN塩手は、勝北地域の夏の風物詩として親しまれている祭りです。コロナ禍を経て、5年ぶりとなる開催に向けた思いなどを、実行委員会委員長の上高進さん(西上)に聞きました。
◇塩手池を知ってほしい
会場の塩手池は、雄大な那岐連山の麓にあり、津山藩主森長継によって造られました。現在もかんがい用に使われ、貯水量145万トンを誇る岡山県下最大のため池です。
昭和62年から改修工事が始まり、今の姿になったのが平成元年。そのお披露目も兼ね、地域の活性化につなげようと、平成5年、水中花火が見どころの「サマーフェスティバル・イン塩手」(当時の名称)が始まりました。当時、海面に打ち込む水中花火はありましたが、ため池に打ち込む水中花火は、前代未聞の試みでした。
◇注目は何といっても水中花火
岡山県下で一番のため池で行われる「勝北の水中花火」には、その珍しさから、市内外を問わず、たくさんの人が来場します。
祭りでは、水中花火を含む約3000発の花火が夜空と水面を彩ります。特に終盤の水中花火と打ち上げ花火の共演は、見応えがあります。
今年は5年ぶりの開催ということもあり、開催を待ちわびていた皆さんも、初めてという皆さんも、ぜひこの幻想的な世界を堪能してほしいです。
よりたくさんの人に来てもらえるよう、今年は初めて、インスタグラムなどSNSでの情報発信にも力を入れています。
会場には、たい焼きや焼きそば、かき氷などの屋台もたくさん並ぶので、花火と一緒に楽しんでください。
◇交流の場を未来につなげる
社会の変化などにより、地域の人々の交流の場が減ってきています。地域外の皆さんに楽しんでもらうのはもちろんですが、勝北地域の皆さんが「勝北のイベントといえば塩手の花火」と誇りに思い、祭りを目指して自然と集まってくるような地域イベントとして、定着していってほしいと考えています。
そのためにも、まず、大人から子どもまで、たくさんの地域の皆さんに参加してもらい、交流の輪を広げてもらいたいと思います。祭りで生まれた交流の輪が、楽しい思い出と一緒に、親から子へ、さらに孫へと受け継がれていくことが理想です。
この祭りを通じて、地域の大切な伝統や文化などを、皆さんとともに守っていきたいと思います。
■勝北サマーフェスティバルIN塩手2024
日時:8月12日(月・休)午後6時~、
花火…午後7時45分~
場所:塩手池(市場)
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